大晦日イブ![読書]
今日はほとんど寝てました。徹マンはきつい…
という訳で。
今読んでいる本でも紹介するかな。
- 作者: ヴァルターベンヤミン,野村修
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/03/16
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (77件) を見る
ローマ帝国衰亡史を読んだ後には哲学・現代思想系の本ばっか読んでます。
ベンヤミン。
ユダヤ系の思想家で,ナチスの迫害に遭いフランスから亡命する際に自殺した人です。
「アウラ」や「モデルネ」といった概念を提唱した人でもあります。
人生もドラマチックでかっこいいし,文章も知的ながらも魅惑的なプンプンするものです。
この人はいろんな女性とのロマンスがあったそうで,僕が彼の著書を読むようになったのは哲学しながら女性にモテモテ気のきいたこと言えるようになりたいなあと思ったからです(笑)
いやあ。この人の交友関係は広い!
フランクフルト学派のホルクハイマー,終生の友人であるアドルノ。
彼の未完の大著パサージュ論を預けた人はバタイユ。
ニーチェやジンメルの影響を受け,またポストモダンの嚆矢となった人です。
戦前と戦後の思想の境目に位置する重要な思想家です。
「複製技術時代の芸術作品」を読みましたが,この時代に映画が全体主義に結びつく危険性,大衆文化の将来を予測した彼の慧眼は承服に値します。ちなみにこの文章は二年前の国Ⅱの現代文に出てました(笑)
批評が単独で芸術的な文章としてこんなにも美しいのか!と思わず驚嘆することでしょう。
それくらい簡潔にして美しい文章です。
ニーチェにしてもなんでドイツの思想家はこんなにも美しい文章が書けるのでしょうか。
来年は是非この人の『パサージュ論』や『ドイツ悲劇の起源』を読もうと思います。