今年の仕事も終わり!
今日はほとんど仕事がありませんでした(笑)
という訳で,今年チャレンジした本を紹介。
ローマ帝国衰亡史の巻
ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)
- 作者: エドワードギボン,Edward Gibbon,中野好夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: 文庫
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- 作者: エドワードギボン,Edward Gibbon,中野好之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本
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この本は高校時代から読もうと思っていた本で,
読み始めてから苦節6年(中断4年)。ついに今年読了しました。
今年読んだ分は5巻からですが。
下は著者の自伝。
今年一番うれしくて,努力したことですかね。
全10巻(全部で4687ページ)。毎日一時間10ページくらいずつ読みました。
動機は,ガンジーもチャーチルも読んだというのを聞いてやっぱり自称[読書]人としては読まなくちゃと思ったので。
高校時代に世界史の先生(彼の理論によるとピラミッドの下には絶対財宝があるらしい)が歴史を志す人は避けては通れないという話でずっと気になっていたのですよ。
ちなみに訳者の中野好夫,中野好之は親子で
中野好之さんの息子つまり中野好夫さんのお孫さんが中野春夫さんという方です。
この人は僕が大学1年の時まで埼玉大学にいてシェークスピアについての授業をしていたそうです。専攻はイギリス文学かな。親子三代でイギリスについての学問をしていたはずです。
大学書房のご店主が言うには,中野春夫さんが衰亡史をしげしげと見つめて
「これはおじいさんが書いた本なんですよ」
という話をしていたとか。もう一年早く生まれていれば。
読んだ感想としては,一言で言えば「昔から人間はアホだなあ」です(笑)
どの時代の人もお金や土地や女性や名誉が欲しいのは同じなんだなあ。
戦争の動機にしても,ローマの滅亡の動機にしても結局のところこれです。
そういった意味では人間のやることは昔から変わらないのですね。
遠くから歴史を眺めてみると同じことの繰り返し。
でも歴史の壮大さ,偉大さを垣間見ることができてとても面白かったです。
さすがに名著といわれるだけあります。
皆さんも読めたら読んでみてください。
あとギボン自伝のほうでは,著者自身は学校は嫌いでずっと家の中で引きこもっていた人だということが分かりました。
『ローマ帝国衰亡史』は教養のあって暇なヒッキーが書いた歴史書だったと。
いつの時代にもヒッキーはいたということですね。
写真見たらものすごい太ってるし。ずっと独身だったらしいし。
周りで部屋の中でこもって何かをずっとしている人を見ても,将来すごいことするかもしれないので温かく見守ってあげましょう(笑)
たとえゲームとかでも。