読了


明るい部屋―写真についての覚書

明るい部屋―写真についての覚書

やっと読み終えました。
結構時間かかったわー。


写真に対するバルトの考察はなかなか興味深かったです。
後半は死んだ母の写真についてなぜ自分はこの写真を見てこう考えるのか。
ということに対して母への愛を絡めて的確に書かれています。


写真論とバルトにしては珍しいプライベートなことつまり自分のことが切々と書かれています。
この本が実質上の彼の遺作となる訳ですが,彼の的確な論理とロマン溢れる文章は一読の価値があります。


とはいえ,いきなり遺作読むのはまずかったかなあ。
最近重い本や論理的・哲学的な本を避けている気がする…
ロマンや愛に飢えているな自分(笑)