読書!


この前の日曜に後輩から本を借りました。

西行の風景 (NHKブックス)

西行の風景 (NHKブックス)


今それを読んでいます。
西行は,小林秀雄で評論を読んだくらいなので詳しいことは知らない部分もあるのですが,
この本は結構面白い。
歌道と仏教,神道の関係が詳しく論じてあって非常に興味深かったです。
歌道の追求が仏教における悟りに繋がると考えていたというのは,面白い話です。
本を読むと,西行という人はアツイ人だったんだなあと思いました。


そういうふうに見ると,和歌の解釈がガラリと変わりますね。
さすらいの歌人西行,苦悩の人西行というイメージだったのですが,
もっと凪いだ心で和歌を作っていたんですね。
いろんな意味で勉強になりました。


解釈というのは今から過去を見ることが多く,本当のことが見えないものなんだなあ。
その時代の人のような目でその歴史を見ることが出来たらなあ。
先入観にとらわれず,ありのままに近い形で事物を見られたらいいなあ。
そう思いました。