まじめな話


ホリエモンは言っていること聞いていると,
お金を稼いだら何をするかということがまったく見えてこない人だった。
だから,こんなことになったんだと思う。
お金を稼ぐと言っても,目的もなくお金を稼ぐとお金を稼ぐこと自体が目的になっちゃう。
そうなると,いくらお金を稼いでも稼ぎ足らない。


ホリエモンは今回の件に関して「自分のしたことが法に触れているとは思っていない」と言っている。
これ面白いところで,彼は「自分のしたことが法に触れていない」とは言っていない。
微妙なニュアンスの違いですが,暗に「法すれすれの悪いこと」をしている自覚はあったことを認めている表現です。
世の中の行動には,わずかでも法に触れる要素が必ずある。絶対に法に触れない,つまり絶対に『絶対』はないと考えている人だということをこの言葉は示しています。
彼の意識では,世の中の事象で『想定の範囲外』のものはないんだろうね。
「自分のしたことが法に触れているとは思っていない」という言葉はそのことをよく示す言葉ですね。


ホリエモンは正直な人なのでしょう。彼は嘘は言えない人なんだなと思いました。
嘘も言わないけど本当のことも言わないって感じ。
例えば,「時価総額世界一」。
普通こんな表現使いません。普通の詐欺師は「ライブドアを経常利益世界一」という表現を使うでしょう。
これは,あくまで理論上自分の会社は「時価総額」つまり「架空の価値」でしか世界一になれないことを認識している証拠です。
ある意味冷静な言葉です。


今の日本のリーダーと目されている人は,ホリエモンにしろ,三木谷さんにしろ,村上さん。
政界では小泉さん,前原さん,安倍さん。


アエラかなんかに載っていたけど,ホリエモン,三木谷さん,村上さんに共通点がある。
三人とも,学生時代は目立たなくて,友達があまりいなかったらしい。
意外な共通点だ。


そんな三人が目立つため,人のふれあいを確かめるためにお金をもうけに走ったという考えは単純だが納得できるものがある。
心の隙間をお金で埋める。
実は,三人は不幸な人なのかもしれない。


今の日本のリーダーに周りに人が集まらない,人望のない人が目されている,またはなっているのは僕から見るとすごく気味が悪くて不思議なことだ。
昔のリーダーは必ずその人望に服している優秀な右腕がいたものだ。
ある程度の人が自然に集まる人がリーダーだったものだ。
そういう時代は終わったのか。
今の日本は,周りを信じられない寂しい人によって舵取りをされているということか。


周りの人を信じることができない人は,必ず現実から目を背けるか何かの価値を信仰することになる。だから,そういった人は必ず現実から乖離する。
だから,僕は今後の日本の行く末に危機を覚える。
どんなに苦境でも他人を信じられる人でありたい。